2015年2月21日土曜日

山科区選出・維新府議の暴言は政治家としての資質が問われる問題

すでに新聞・テレビなどで報道されていますが、山科区選出の維新の党・豊田貴志府議が、19日の府議会・一般質問で「テロ政党とも評される共産党」と日本共産党を冒とくする発言を行なったことが大きな問題になっています。

この府議は、昨年12月22日にも府議会・予算特別委員会で、日本共産党について「『赤旗』の最大販売先である公務員の既得権益を守る御用聞き政党」などと述べ、2月9日の府議会・常任委員会でも「(家の横に)オウム真理教がくるとか、まあ、共産党員が引っ越してくる。もう嫌ですよ」と発言するなど、日本共産党を名指しで、しかも何の根拠もなく誹謗・中傷する暴言をくり返しています。
さらに過去には「君が代」を歌わない教員について「非国民」「思想犯」などと時代錯誤の言葉を使った発言も行なっています。

19日の発言については、府議会議長が「議会の品位と公党の名誉を傷つけるもの」と異例の「厳重注意」を行ない、会議録からも削除される方向です。維新の党・最高顧問である橋下大阪市長も20日、同府議の発言について「共産党に申し訳ない」と陳謝し、発言を撤回すべきとの見解をだしていますが、発言した府議からはいまだに撤回も謝罪も行われていません。

日本共産党府議団は20日、声明を発表し、「国会で自民党議員による、わが党への『テロ政党』とのヤジが大問題となり、その後、同党およびヤジを飛ばした議員本人がわが党に対し、発言を撤回し謝罪した。にもかかわらず、同議員は、その発言を『引用しただけ』と開き直り、議会およびわが党への謝罪の意思をしめさず、まったく反省していないことは、断じて許すことはできない。このことは議員としての資質が問われるものである」として、発言の撤回と、議会およびわが党議員団への謝罪を求めています。

同府議は、4年前の府議選では民主党から当選した人物です。民主党が政権から追われた直後に離党し、維新に移りましたが、さらに今年4月の府議会・市議会選挙では、定数が府会より多く、当選ラインの低いと思われる市会に転出することを発表しています。

日本共産党東地区委員会は、同議員の一連の言動は、政治家としての資質、人間としての最低限の品格が問われる問題であると考えます。維新の党にも発言した府議本人に撤回と謝罪をさせる政党としての責任があります。私たちは、この事実を山科区内の有権者の皆さんに知らせ、発言の撤回と謝罪を求めると同時に、来るべきいっせい地方選で明確な審判をくだすことを訴えていく決意です。